イエメンの反政府武装組織フーシは22日、拿捕(だほ)していた日本郵船が運航する自動車運搬船「ギャラクシー・リーダー」の乗組員を解放したと発表した。フーシ系通信社サバが伝えた。解放された人数や国籍は不明。フーシの最高政治評議会は、パレスチナ自治区ガザの停戦合意を受けて、オマーンの仲介で解放したと説明しているという。
フーシは、ガザで活動するイスラム組織ハマスとの連帯を表明し、イスラエルと敵対している。この自動車運搬船は2023年11月19日、イエメン沖で航行中にフーシに拿捕された。
AP通信によると、乗組員は多国籍の25人で、日本人やイスラエル人はいない。船を所有する英国企業の株主にイスラエルの富豪が含まれている。フーシは当時の声明で「イスラエルによるガザへの侵略を停止させなければならない」と主張していた。